のりーのアトリエ

家具屋・FP。思いついたことをつらつらと綴っています。主にfusion360のパラメトリックモデリングについて、ずっと書き続けます

エクセルを使い倒す

プログラマの人からすれば、「ぷっ」て感じかもしれませんが、自分はプログラミング出来ませんでしたので、ずーっとエクセルが友達でした。

なかなか出来ない事も多いですが、中小企業が化けるには十分なツール。そもそも、プログラマに発注をどうやってやればいいかわかんないので、どうしようもなかったんです・・・

 

というわけで、カグメイクという家具設計のプログラムを当初エクセルのみ、その後VBAで作って以後は、色々な事をやってきました。「家具の3D情報があるということは????」というものばかりです。

全て、著者のりーの人件費のみで、0円で作ってます。

もちろん、作る時間があるなら基幹システム買ったり、色んなプログラム使えばいいじゃねーか、って事はあると思いますが、無いし、買っても全て社員が使ってくれなくて、しかもいちいちすげー炎上するので、お金がもりもり減るしモチベーション下がるしで、全然ダメでした。

 

商品データベース作成

家具のモデリングだけしてたんですが、うっかり顧客名や配送先、納期も入れたらただのデータベースじゃねーか。という事で作成しました。それまで??紙ですよ紙。ヤギか弊社か、ってくらい紙が大好きな社員が多かったんで、お客さんから「3年前に受注したお客さんから再発注です。同じ色で」と言われたら毎回家探しが始まります。1時間後に、「わかりませんでした」「ありましたけど色は念のため見本の板を下さい」という返答してました。アゴが外れそうです。年間千アイテム作ってるのに・・・「暖かい時期だった気がする」というすごい情報源から書類の山を探すわけです。素敵。

「めんどいから商品ごとにナンバリングして棚に並べます」と宣言したら、「みんなで手伝う」「何されるかわからん」とか言って相変わらず5時間決まらない会議をするので、設計社員を無視して、事務員にタックシールを作ってもらい、1年分をその日のうちにファイリングして棚に並べました。次の日から、紙を探さなくなりました。一年間、何十時間探してたんだろう。無いから間隔で再製作して色がやっぱり違う、とかすごい技も繰り出してました。ええっ。インテリアショップにも記録無いしこっちにもないから、「とりあえず納期があるんで進めて下さい」とか。ええっっっ!!

 

日本人は、物を探す時間を移動時間と待ち時間でほとんどの時間を使っている。と、何かの本で見たことがありますが、サービス業の当時は考えられませんでしたが、目の当たりにしました。

 

Trello

工程管理をトレロで行う事にしました。

それまでは、工程管理してませんでした。えっ!!って思ってましたが、してる所はすっごく頑張ってますが、してないところはほんと、目視やノート、伝言ゲームの所が沢山。

と言っても、トレロに登録してね♪って言っても誰もやってくんないので、見積・受注してモデリングしたら勝手にトレロに情報が飛ぶようにしました。おかげで、社員に気づかれずにトレロが動くようになりました。その後、そのトレロにtodo(発注・納品確認)やリマインド機能を追加し、また、現場がどれくらいのスピードで板を生産出来ているのか、や、加工してるのかなどが分析出来るようになりました。

お客さんから「納期に間に合うように作られてる?」とか、「あの部分の構造の写真もらえる?」なんて事を聞かれた時、当社は奥行が60mあって1,2階なので、毎日毎日、板の中から家具を探してましたがTrelloのおかげでそんな事がなくなりました。これも一日数時間。

 

発注プログラム

うちの会社、材料の発注は2DCADでやってました・・・

図面があるから、そのままCADのテンプレの部分に扉の部分の2D貼り付けて印刷してFAX。おそっ!

あまりに遅いんですが、CADはむっちゃ早いのに、エクセルを普通に使える社員が居なくて、というかアカウントが無くて入社して人数分のエクセルを買いました。。。

その後、僕がエクセルバカなのでみんな徐々に使えるようになって、カグメイクから飛ばす金具リスト・板リストから発注をするようになりました。これから、注文したらそのままTrelloの1~31のリストに材料到着日の一覧が出るようにするようにしてます。良く考えたら、材料を発注した設計社員は納期が分ってる(管理出来てないけど)けど、現場の人は、ちっちぇー図面に書かれてるものを見れば載ってない事はないけど、50個も次々流れて来るから見てる暇などなく、目の前にある家具の金具の納期なんて全く知らないわけです。現場から電話がかかってきて「〇〇邸の扉の金具いつ入るの?」と言われ、紙探しし、「あ、来てない」と言い、「はいってないですけど」と業者に言ったら、「届いてませんけど」みたいなやり取りが結構見られました。設計は現場の進行状況など見てる暇なく、現場は設計の状況を知らなかったんです・・・

現場の人に自動で納期が流れるようになって、設計は発注と納期通りの納品を担当して、現場は予定より早く到着しそうな金具が当日や直前到着予定だったら、いち早く金具やさんに連絡するよう設計に言ってくれるようになりました。納期を大幅に短縮出来ました。

 

続く