家具設計のプログラム「カグメイク」を作りましてん~part5
どうも、さんよーさんです。
part5はいよいよ、カグメイクの製作編です。
家具を3Dで作るぞ!と言ったところで、「どうやって?」がありました。
よく考えたら僕って、家具作ったことないんですよね。
よく考えたらCADも通算数時間触って土地の区画を2-3筆書いたくらい。
で、頑張ってfusion360の操作を覚えるわけです。
Fusion 360 Tutorial for Absolute Beginners— Part 1
僕にとっての神。
ラースクリステンセンさん。全くの知らない人ですが、ずーっと毎日毎日、youtubeで初心者向け動画を流してくれています。この動画をずーーーーっと見ながら、できもしない英語なんだけども、アイコンをどう触っているかは形を見たらわかるんで、なんとか家具を作ることが出来るようになっていきました。なんとか家具をモデリング出来るようになったぞ!と言えるようになるまでは入社したのが10月、fusion360インストールが11月、12月下旬になっていました。
出来るようになってみての感想
「遅っせーじゃねーか!」
そう。家具みたいに、ただの板を縦横に数十枚~数百枚並べるものは3Dに全然向いてないみたいなんです・・・どちらかというと表現しきれないような局面が多いくねくねしたやつとか・・・
おっそ!おっそ!
もちろん設計社員4名、誰も見向きもしません。唯一たった一人だけ、業務の余分で研究してくれた社員が居ました。ありがたい・・・
で、part4で言ったNくんと先輩Mさんに相談しました。
Nくん「パラメトリックデザインって知ってますか?」と。
聞けば、パラメータを入れるだけで形が変わるんだとか。
「当社でも先輩が作ってて、必要な圧力とか数値を入れれば勝手に設計できるようになるらしいです」と。
「僕にそれできるかなあ?」と聞くと彼は
「できますよ」と軽く答えてくれました。イエス!!
Mさんにも伝えました。
「パラメータを入れたら設計が出来るらしいですが、僕に作れますかね?」と聞いたら「出来るわ」と
メンター二人が簡単に言う!やったぜこりゃすぐ取り掛かろう!
もちろん、ノンプログラマーなので、エクセルっす!エクセル神っす!tenってのは天板なんだけども、天板の数値を流し込めば、パラメータを受け付けてくれるってことを発見(ちゃんといろんなところに書いてあるけど英語だからさっぱりわかんないんだわ)しました。
CSVファイルの数値をfusion360に流し込むのは、parameter I/Oを使いました。これ超すげーんです。
そもそものコンポーネントをパラメータの変数で作っておいて、その数値を流し込んだら形が変わる。これを家具本体、扉、棚、ガラス、金具、フィラー、桟木、テレビのアンカー、等々、家具の全部のパーツでやりゃいいじゃないですか。という発想です。
どんどんどんどんUIが進化しました。
2017年12月に開発に着手して、出来上がったのは2018年5月です。早い!
そのころには家具の図面を全て3Dにし、今のようなスピード、精度ではないですが、2Dのスピードを凌駕し、しかも作った金具や扉の仕様等、使いまわし出来るパーツをどんどん量産していきました。
下の図面は社長室のデスクですが、10分でモデリングしました。早。2DでL型家具を表現しようと思うと大変だったんですよね。
3Dはどんどん早く、パターンが増え、今では新しいコンポーネントを作らずにどの会社の家具かとどの仕様かを選べばその仕様でものの数分で3D図面がfusionで出来上がる。そこまでたどり着きました。
part6につづく