のりーのアトリエ

家具屋・FP。思いついたことをつらつらと綴っています。主にfusion360のパラメトリックモデリングについて、ずっと書き続けます

fusion360のアプリその2・・・しょぼいアプリ群

前回で、カグメイクというものを作ったね。って話をしました。そのうち紹介したいと思いますが、そのプログラムを作ったけどむしろ遅くなるというびっくり事件が起き、その後、黙ってみていたわけではなく色々やりました。

 

ただ、一番効果が高かったのは、「しょぼいアプリ」でした。

 

fusion360では、自作アドインを作る事が出来ます。数か月、pythonというプログラム言語を勉強して、しょぼいものから(というかしょぼいものしか作れない)作るようになりました。

以下、紹介

 

AnimationOnOff・・・アニメーション画面に切り替えて、モデリング空間に戻って来るアプリ。

「え?そんなもんなんでいるの?」と僕も思いますが、どうも、アニメーションに切り替えてモデリングに戻ってくる事で、2D作成の時に何かが追加されるそうです(あんまり詳しくない)。ただ、それを作った時の社員の反応が異常に良いわけです。

 

え?なんで?君関係ないやん。って社員も喜んでます。「めっちゃ使ってます」と。

 

いや、めっちゃ使うもんじゃないでしょ。モデリングしたもの1つにつき一回きりでしょ。と思ったらそれが違った。

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これ。

fusionの保存って、いちいちversion確認ダイアログが出るんです。これがめんどい。コンポーネントが100を超えたあたりから頻繁に保存しておかないと数分巻き戻っただけで結構モチベーションが下がる。頻繁に保存したいけど、いちいちダイアログが邪魔!!

 

アドインにすると、アイコンにしてボタンを創れますよね。

 

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嬉しいのはそっちではなくて、キーボードショートカットに追加出来るんです。CTRL+Sではバージョンを聞かれるけど、このアドインの実行であればきかれない!ブラボー!

 

となったわけです。というわけで、しばらく、たかだかファイルを保存するのにいちいちモデリング→アニメーション→モデリング→保存

という無駄行動(APIだから一瞬ちらつくだけだけども)をしてました。今は保存だけのアプリ作りましたが・・・(笑

 

その後、「こーゆーのがいいかもしれないのか」という事で色々作りました。その中でいくつか紹介。

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左から二番目は、スケッチ版とオカレンス(コンポーネントみたいなもの)版がありますが、表示の電球を全部点灯と全部消灯するアドイン。

社員が色々消しながらモデリングして、最後に点灯しているのを聞き、作りました。点灯に時間使うなんてもったいない。もったいないけど、消してたら次の工程の人が「おや、棚板が無いぞ」なんて事になっておろおろする事が多かったんです。それが消えました。使用頻度めちゃ高いので、相当効率化出来てます。

その右はデフォルトですが、FileMakerアドイン。ファイル名と数値を入れたら、当社で決まったフォルダ名でフォルダを作成し、そのフォルダ名と同じファイルを作り、さらには軽くするためのパーツ事に分けてモデリングしているので、そのパーツの数分だけdoc(ファイルみたいなもの)を作ってinsertするというプログラムです。これも、docを+ボタンを押して、名前を付けて保存。を10回繰り返し、ID、顧客名、顧客番号、商品名なんて順番に手入力してたのが無くなりました。もちろん誤字もなくなり、データベースと全く同じ名前でフォルダ・ファイルが作られるようになりました。

 

下とか前とか書いてあるのが、カメラのアングルを上下左右ホームポジションと切り替えるアプリを別個に作りました。右上までマウス持っていくのがだりぃ。ShowHiddenというアプリもありますが、それもマウス持っていくのがだりぃ。って事で、キーボードショートカットでぐりぐり動かしてくれてます。意外と47インチの4Kでfusion360をいじってると、広いのはいいですが、広いから右上で真正面や真横の画面を切り替えるのがストレスになりますよね。

 

で、一番右が、コンポネントをinsertするアプリ。

カグメイクというプログラムを作ったので、数値を入力した後、コンポネント(扉、とか、BOX、とか、棚板、とか金具とか)をいちいち入れてました。それをもう、「入力してんだから自動でいいじゃん」と完成したのがこれ。一瞬で家具が出来上がります。作った感が無い。

 

表示の関係で見れないですが、

pictureというものも作りました。

写真を撮影して指定フォルダに入れるだけのものです。

ですが、作業工程に回すためにいちいちsnipping toolというwindows付属の画面キャプチャアプリを使ってたのを思えば、爆速になりました。上記のカメラツールと併せて、パシャパシャ撮って社員にクラウドを通じて勝手に出回るようにしたらめちゃ商品に関する理解が進むようになりました。

 

ちなみに今更ですが、当社は毎日、二度と同じものがない別注家具が常時50以上製造ラインを流れてます。ツイタテの向こうが全く見えない回転寿司屋さん状態でした。そら赤字になるわ。

 

他にもまだまだ、読み込みが終わったらしょうもないBEEP音が鳴るだけのアプリが異常に役立ったりというわけわからんものも多いですが、最近こういった、5分で作れるアプリにはまってます。5分で作れますが、作った瞬間から毎日10分短縮につながったりして、すげーなって思います。こんな3D家具、経理の社員が5分で作れるようになりました・・・

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それぞれのプログラムはめっちゃしょぼいですが、欲しいなあって思われた方は、twitterでもFBでもインスタでも、是非メッセージ下さいませ~。