のりーのアトリエ

家具屋・FP。思いついたことをつらつらと綴っています。主にfusion360のパラメトリックモデリングについて、ずっと書き続けます

パラメトリックモデリングについて

このブログでは、主に「パラメトリックモデリング」についての情報に絞ってお届けしようと思ってます。

 

なぜ?って言われてもなかなか難しいんですが、一番苦労したから、という事と、3DCADは枠が広すぎて、まあ、一番特徴的な事してるなあって思う、パラメトリックな事の情報だけがまあまあ揃っていたらいいのかなあと思うからです。

 

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家具製造メーカーの設計図を2Dから3Dに変えよう、と思った時に、最も苦労したのは、3D化するのは楽なんだけども、遅い。という事です。

フリーハンドで複雑なプロダクトを一つ作るのには適しているようには思うんですが、家具は全て、立方体のただの「板」が沢山集まって作られています。

 

なので、3Dにはかなり向いてないんじゃないかな~なんてことを途中から思い始めました。その時に仲間に教えてもらったのが「パラメトリックモデリング」でした。

 

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・家具はほとんど、裏板、天板、側板2枚、地板1枚の箱で出来上がっている。

・扉が付いたりつかなかったり。

・扉の種類も、ゆーても100種類も無い

・問題は、それらが全てサイズ違いであること。

これらが、3D化が難しいなあと思う原因でした。

 

・サイズは違うけど、家具全体の幅が決まって扉の枚数が決まれば、電卓叩けば一枚一枚の扉サイズも自動的に決まる

・それらが膨大な数あるだけ

・3DCADでパラメトリックモデリングすればいんじゃね?

という結論に至りました。

 

で、やり始めると、

・縦横高さが決まって、天勝、側勝、地勝とか決まったら天板も側板も地板もサイズ決まるんじゃね?

・扉位置と高さが決まれば丁番の数と位置も決まるんじゃね?

・扉の後ろに箱付けたら引出作れるんじゃね?

 

と言った具合に調子に乗って出来上がったのが、壁面収納作成プログラム「へきこさん」でした。

 

当社は、オーダー家具を作っているので、どこの数字でもいじれるように柔軟性を持たせるためにエクセルVBAで書いてますが(コード化技術が無いとも言う・・・)、

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この家具も、同じ理屈で、当社の経理の社員が30分程度でゼロから作っています。すげー。

 

勿論、プロのプログラマーの方から言わせればもっと早く、もっと簡単に作れるのかもしれませんが、fusion360という個人の方が無料で利用出来てお手軽なソフトを使って、少しでも多くの人に何か情報を発信出来たらなあと思いますので、是非これからもよろしくお願いしま~す。